鮎釣講座 金属・ハイテクラインの最強の結束方法 

 

 【金属糸+ナイロン糸】【複合・ハイテクライン+ナイロン糸】等

 鮎の友釣りで使う金属糸は、直接コブ結び等で結ぶと軽い力で切れてしまうので、金属糸に直接ナイロン糸を編み付ける方法がとられてきました。又、その方法が簡単で強いと信じられていたのです。
2004年、複合ラインの結束を色々と考えていた折、どうしても最初に編み込みし始めた箇所が切れる事に気が付きました。金属ライン1本にナイロンラインを編み込む際に、締め込む事で直線強度が落ちるのであれば、接続する糸を直線にしたらと思い、二本のラインを別のラインで編みこんで、引っ張っると、今までとまったく違う結束の力強さを感じました。糸の事は糸屋に聞けと、S社の研究室に頼んで結束強度を調べてもらいました。結果は、『殆ど直線強度を保っている』と驚いた声で回答がありました。
 下記の方法は、展示会等の仕掛教室等で講師をした際、公開してきました。その後、問合せが多いので、この方法をもっと多くの鮎師が利用できるようにと、公開する事にしました。
                                             2007年4月23日 鮎迷人

使う道具
仕掛台(マルトのプロ用仕掛台金属糸ホルダー付きがお薦めです)
瞬間接着剤(どのメーカーのでも良い)

①白いホルダーに金属ラインやハイテクラインを挟む。ゴムホルダーとの間にはナイロンラインを張った状態で挟める。(撮影用に別の太い糸を使用しています)

②0.2号程度のナイロンラインで20回編み込む。(写真では、10回程度ですが実際には20回は必要です)

③結束時には輪に二回通しゆっくりと締めて下さい。(解けない程度の締め込みがコツです)二本のラインは、交わらないように編み込んで下さい。(編み込みは片編み込みで充分です)このまま瞬間接着剤を付けても良いのですがスッポ抜け防止の保険としてラインを片側づつ正逆でノットを掛けますが、決して強く締め込んではいけません。

④逆側のラインも同じようにしてください。

⑤編み込み部分に瞬間接着剤を軽く塗った後、余分なラインを切れば完了です。
基本は、平行に張ったラインを別のラインで編み込む。瞬間で止めるとナイロンラインが硬化します。多量の瞬間接着剤は、付けないで下さい。ティッシュで余分な瞬間接着剤は取り除くと万全です。

⑥出来上がったらラインを摘んで試しに軽く引っ張って下さい。一度切れるまで引っ張ってどのくらいの強度があるのか経験してみるのも良いですよ。
(最近のラインは強くなっています指を切らないよう注意してください)