鮎釣講座 掛かりについて

初期のアユの皮は薄くて柔らかい為、この時期は出来るだけ狐形のような、針先にもカーブを持ったハリを勧めます(脊ガカリだと身切れの心配がありません)。ただ人工産のアユには初期でも皮が硬い地域のものがありますので、その場合はハリ先が直線の方が掛かりがよいと思います。
水温が上がる頃から、アユの皮は鎧とまではいいませんが、非常に硬くなります。この頃のアユは、オトリとして使ってもすぐに弱ってしまいます。その為、野アユと遭遇しても、元気がよいと反射的に離れようとしてハリ掛かりが食い込むのですが、弱っているオトリでは一緒にもつれて流れる状況になり、釣り人が竿を上げると、掛かっても掛かりが浅いので、抜けるか、皮が切れるかして、バレたとなるのです。後期に近づくとハリ先の長く良く研がれたハリ先、真っ直ぐで号数の大きなハリを使う事を勧めます。
8月の土用隠れにより始まる”掛からない状態”について考えてみて下さい。
現在、この原因には次のようなことが言われています。
1.水温の上昇による夏バテ
2.釣り荒れ
3.アユは、この時期にオス・メスがはっきり区別できるように尻ビレが変化する行動を行っており、通常のつり場にはいない。(雌雄同体と言われていましたが、実際は遺伝子レベルでオス・メスの区別がついているそうです)(H16-9/30訂正)
もっと別な意見があれば、是非当社にご一報下さい。