鮎釣講座 入り掛かりの条件・ハリ選び

名人曰わく、「この川のアユはこのハリが良い。」本当でしょうか・・・?川ごとに、ハリには特徴があります。古来より伝えられたハリは立派に生きており、そして川ごとの特性を生かした形状は、理にもかなっております。しかし、間違った選択で、掛かったアユをポロポロ落としたり、身切れでばらしたりしては、折角の釣りが台無しになります。[掛けたら必ず釣り上げる]の大原則は守りたいものです。競技での釣りと一般の釣りにおいて、ハリには大いに違いがあると思っておられる釣人が多いと思います。しかし、実際は同じアユ釣りです。違いがあるわけではありません。ただ、道具仕立てが違う分、よりハリの性質を考えないと例え同じ場所でも、ハリが合う、合わないが生じてきます。そこで、ハリの形状を決めるポイントを上げてみました。
(小さなアユか大きなアユ)・(流れの押しが強い川か暖い川)・(放流アユ<琵琶湖産と人工産>か天然アユ>・(川石の形状が大石か小石)・(石色が茶色か黒<緑・白>色)・(初期のアユか後期のアユ)・(浅い川か深い川)・(水温が低い川か高い川)等々・・・

これらのポイントの他に考慮しなければならないものは
・ハリの重さ<号数の変化>
・3本イカリ・4本イカリ・2本チラシ・3本チラシ等の仕掛の種類
・仕掛に使うハリスの号数と硬度
・ハリス止めから出すハリスの長さ
・ハリ先の形状(角度とハリ先長さ)
・竿の硬度と長さ
・釣り人の経験度等々・・・

以上の留意点を考慮してハリ選びしていますか?
ベストマッチとは、ここまで考慮にいれて初めて言える事なのです。当然、人によってハリは違うものとお解りだと思います。現在、軽いハリであればベストと思われている釣人は多数おられます。しかし、場所によっては重いハリも必要だと認識して頂きたいと思うのです。又、軽いハリでも重いハリのように使いこなせる方法もあります。たとえば、ハリスの長さを長く出す事でハリの位置と絡み具合を調節する事が出来、重いハリの効果に近づく事が出来るのです。それでもケラレが多発すれば、ハリを交換するのが先決だと思います。