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第7回清流めぐり利き鮎会で太田川の鮎が準グランプリに輝く



出品用の鮎の確保
平成16年8月のお盆前に今回のストーリーが始まった。
三角テスターと今年は、太田川の鮎を出すことに決めました。太田川を知る釣り人としては、非常に厳しい決断で、今回は自信が、まったく有りませんでした
しかし、太田川の鮎にしたのは、訳があります。それは、太田川を蘇らせるには、釣り人の協力と、一般から見た太田川の鮎の価値観を上げる必要があったからです。価値を上げれば上げるほど、もっと上、もっと上と目指すからです。石も磨けば磨くほど輝きを増します。
(美味しい鮎の条件)
美味しい鮎の条件は、美味しい水とコケと強い流れです。つまり瀬の鮎が美味しいとされています。時期は、出水の後の新ゴケを食べた鮎が釣れるころです。
@今年、美味しい鮎の条件にある瀬の鮎に近い鮎が釣れる場所。
A美味しい水は、支流の綺麗な水が、高水のおかげで今年は、沢山流れ込んでいる場所。
B新ゴケを食べている状態で18cmクラスの鮎がいる場所。
以上の条件を満たす釣り場として今回、太田川の津伏の堰下を選びました。
お盆前で鮎の需要が高く普段より高値で取引される次期に好条件が重なりました。しかし、高水のおかげで釣り人が少なく、広い場所を自由に釣る事が出来ました。
鮎のサイズの条件は、18cm前後です。それも背掛かりの鮎です。
次期が次期なので大サイズが多く二番鮎を狙うような辛い釣りになりました。その日は皆で70匹くらいを掛けて、追崎にあるイケスに翌日のオトリと利き鮎会用の鮎として40匹入れて帰りました。
(美味しい鮎の生〆の方法と保管の方法)
翌日、朝7時にイケスの鮎をオトリ分外して、冷たくした氷水に入れます。
じっくり冷やした後、掛かり具合の悪い鮎を除きます。又、形の良い、背びれの長い鮎を選びます。
鮎の冷凍袋パックギョに1匹づつ入れて中の空気を抜きます。(方法は、水の中に袋ごと入れて空気を泡として外に出す、簡易真空パック)
数えると25匹くらいしか残りませんでした。急いで可部のFC可部さんに持って行き、大型冷凍庫に保管して頂きました。お盆が終わった土曜日にも又、三角テスターと共に再チャレンジし、同じ方法で保管してもらい、持ち込み期限の8月末に箱に入れ替え、50匹の鮎を冷凍便で高知に送り9月10日の利き鮎会を待ちました。



会場での雰囲気

高級で格式の高いホテル城西館に着いたのは、開場40分前の6時20分でした。受付を済ませて、ロビーのいすに腰掛けていると、続々と人が集まってきました。良く見る自然派の女性評論家の方も見かけました。又、お得意様も多数来られてこの会の関心の高さが見られます。
一般の入場料は、7000円ですが、毎年、楽しみにして来ている方も数多くおられ、独特の鮎感を持たれています。口の肥えた美食家が多く、厳しい評価も出ます。旨くない鮎は、一口で終わります。その皿には、当然多くの鮎が残るはめになるのです。
会場内では四万十川の町大正町の栗焼酎ダバダの試飲もあり、36度で4万10時間穴倉で寝かせた限定物が出ていました。当然ロックで7ー8杯頂きました。  美味かった。  あの入れ物ごと家に持ち帰りたかったです。ここの焼酎は、現地でもなかなか手に入りにくく、ネットでは、3倍以上の価格で取引されてます。
周りのテーブルには、鮎の姿寿司、鮎ソーメン、鮎の塩釜、鮎飯等、鮎にまつわる色々な料理がでて一層開場の雰囲気を盛り上げてくれます。
第一次審査のテーブルは、8つあり受付の際、各自でテーブルを選びます。
審査対象の鮎は、すでに焼きあがり暖められた皿の上に載って46河川の美鮎が出番を待っています。
審査対象鮎の配置は、開場から選ばれた美女数名がくじを引いてホテルの方が各テーブルに審査用鮎を運びます。当然番号札しか付いてなくどこの鮎か誰にも判りません。

内山会長の挨拶に続き、副知事の挨拶があり、その後に高橋さんの鮎の話がありました。物部川の組合が行っている泥水が出る川の対策方法など今できる対策方法を講演されました。
四万十川は今年、超不漁の為、初めて出品が取りやめになりました。この件でシンポジュウム等で活躍されている副会長の田邊さんから、今年、中村市で落ち鮎漁が中止になった事を聞きました。
この利き鮎会という催しで、地域や行政が釣り人に対する見方を大変身させ、四万十川の組合が素直に意見を取り上げ、落ち鮎漁を中止した事からも理解できると思います。四万十川の組合の決断の早さは他の組合も参考にしていただきたいと思います。
将来ずーと禁漁ではなく、多くなれば再開すれば良い事です。今回の決断は組合としては断腸の想いだったと理解しますが、立派な判断だったと思います。
会場内では、この様に鮎に関する色々な情報が入ってきます。又、発信もします。
鮎好きの鮎師には、本当に為になる企画と思います。



完食の皿

各テーブルの鮎が無くなり掛けた頃から投票が始まります。自分が美味いと感じた鮎の番号を書いて投票箱に入れます。投票締め切り後、各テーブルに並べられた皿に河川名と地域名が書かれたプレートが置かれます。急いで太田川を探しに行きました。Bテーブルだったか皿は、一番端の中央側に有りました。
何と、1匹も残っていませんでした。完食されていました。他の皿には、まだ何匹か残っております。
やったーと思いました。でも予選を通過したとは思ってもいませんでした。
会も終盤になり最終審査員の5名の方々が結論を出し内山会長から「それでは、発表します。準グランプリからの発表です」「準グランプリは太田川広島県」というアナウンスで三角テスターと歓喜の声を上げ飛び上がりました。周りからも祝福の言葉を多数頂き、本当に夢のような嬉しさでした。


二度グランプリを受賞した高知県安田川 地域の行政も鮎には気合が入っています。
全国から釣師が集まる川になりました。

今後の課題
今回の事で、太田川の鮎の評価は、数段に上ります。
全国的に見て鮎の価格は、解禁当初、市値で1キロ2万円、通常時で1キロ1万円が大体普通河川の鮎の価格です。長良川など解禁当初は、1キロ3万円です。1匹1200円位の市場価格です。高水で取れないときは、倍になると聞いています。
広島は、取れなくても、解禁時でも20年前の価格です。異常な低価格で推移しています。何処が儲けているのでしょうか。二コ一と言って2匹を一匹の価格で買う時がありますが、その鮎が一番需要があり、決して安値では、取引されていません。
皆さんに今回の受賞で、実際の太田川の鮎の価値を認識してもらいたいと思います。
 少し活動しただけでこんなに釣れて、川が釣り人で大賑わいだなんて素晴らしい底力がある川だと思います。やり方次第では、鮎産業でもっと地域が活性する可能性も出てきました。
 今後は、川の砂を取り淵を深くし、西宗川の泥水をある程度薄める方法を考えましょう。
利き鮎会で聞いた物部川(高知)漁協の取り組みは、濁りの出ている水路と清水が流れる水路を掘って砂で薄めて清水と混ぜるやり方等実施しているようです。他にもすぐに出来る対策方法がいくつもあるのでは無いでしょうか。
是非5年計画で、鮎の天然自然遡上計画があるのですから、同じように5年計画で日本一の鮎を目指し河川環境を出来るところから良くしていきましょう。行政にも今回の受賞で「太田川の旨い鮎をもっと旨くするのだから協力して」と言えます。

もっと詳しい状況が載っている高知県友釣連盟のホームページへ

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