第1回 オロチの里と鮎

島根県柿木村にある釣師のお宿「原田屋」の駐車場に於いて夏祭りの神楽が行われています。これは、「オロチ」のシーンです。
平成15年からは、近くの体育館で行われており、8匹のオロチが迫力満点の動きをします。

 島根県では、全国の神様が一同に集まる出雲大社があることから、古くから神楽が盛んです。
10月は、神無月ですが、島根は、神有月ということです。
 全国的に有名になった高津川は、その神楽の里を流れています。中国山地から日本海へ流れるダム
が無い日本の100名川にも選ばれた川です。私自身、100名川の選考委員の一人として選んでみて全国
の鮎師に一番推薦したい川です。
鮎の解禁は、6月1日で一週間後には、網が解禁となる川です。一般的には、非常に早い解禁ですが、
遊びの釣りとは違い、鮎漁を生活の糧とされている漁師的な方がまだまだ多く、地域的には、仕方がない
事です。
高津川に通い始めて当初は、一人一瀬の世界でした。今は、宣伝が効きすぎて銀座なみです。
平日でも、遠距離から貸切バスで鮎釣りに来られるぐらい、人が多くなりました。
 釣り場は、沢山ありますが、お勧めは、日原町の上下です。一番鮎が多く最後まで楽しめます。
一時ですが、柿木村周辺も見逃せない釣場です。解禁当初に23センチの鮎が掛かるポイントもあります。
 鮎の味は、「清流めぐり利き鮎会」において2002年準グランプリになった匹見川も高津川水系です。
この地域では、古くから3箇所の鮎が美味い とされています。上から福川川(柿木村に注ぐ支流)、それと
日原の上流に注ぐ「さぶみ」地区、それと匹見川です。
 鮎は、沢山います。簡単に釣れると思って来られる方がおられますが、今は違います。
一応、泳がせの基本位知らないと、いきなり川に入っても中々思うように釣れません。
でも、掛かったらこの川の鮎の暴れようは、天下一品です。頭が白くなるぐらい他を忘れます。

 釣り人にお願いがあります。釣り人が沢山来てもいやな顔をしなかった地元の方が最近は、少し違って
きています。ゴミ、違法駐車、車上荒し、脱糞等々が増えてきていて、それがすべて釣り人のした事の様
になっています。一人一人が気を付けて、周りのゴミを持ち帰るようにしないと、出入り禁止になります。
協力お願いします。